トピックス


No.307 2012.10.12発行


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 ようやく秋らしい日々が続いていますが如何お過ごしですか。あの灼熱?の夏が懐かしい気がしています。
 さて、2012年のノーベル生理学・医学賞を、iPS細胞を開発した山中伸弥京都大学教授が受賞しました。
 iPS細胞は、「進行性骨化性線維異形成症」など難病治療薬の発見につながるといわれています。患者とその家族からは研究がさらに加速することに期待が寄せられています。山中さんはまだ50歳。iPS細胞は、医療の姿を抜本的に変える再生医療の切り札という。今後の活躍が大いに期待されます。日本人19人目の受賞者です。
 日本相撲協会は、秋場所で2場所連続で全勝優勝を飾った大関日馬冨士(はるまふじ)を全会一致で横綱に推挙しました。第70代の横綱という。日馬冨士は、「横綱を自覚して、全身全霊で相撲道に精進します」と口上を述べました。全身全霊は大関昇進時と同じという。
 プロ野球では、セリーグが読売巨人軍、パリーグは日本ハムが優勝しました。どちらも3年ぶりの優勝という。
巨人軍は出足でもたもたしましたが、終わってみれば圧倒的な強さでした。日本ハムは、栗山監督1年目の快挙。米大リーグ・レンジャーズのダルビッシュは、ハムに僕は必要なかったということですねと笑っていました。さて、どちらが日本一になりますか。それとも伏兵か?  枯れた老人役の演技で知られ、舞台や映画、テレビで活躍した俳優で、劇団民芸代表の大滝秀治さんが肺扁平上皮がんのためにお亡くなりになりました。享年87歳。「役柄に没入すれば、自然に演技はできる。演技術なんてありません」と芝居に生涯をささげました。合掌。
 事務所だより第307号をお届け致します。


改正高年齢法の指針(案)が発表に
事務所だより第305号(8月13日発行)で、改正高年齢法が成立しましたとお伝えしましたが、平成24年10月2日に厚生労働省より「高年齢者雇用確保措置の実施及び運用に関する指針案」の概要について、が発表されました。その中で、継続雇用制度について次のように示されています。

(1) 継続雇用制度を導入する場合には、希望者全員を対象とする制度にすること。
(2)継続雇用制度の対象者を雇用する企業の範囲の拡大については、事業主は、その雇用する高年齢者を当該特殊関係事業主(子会社や関連会社等)が引き続いて雇用することを約する契約を、当該特殊関係事業主との間で締結する必要があること。
(3)継続雇用しないことができる事例として
a. 心身の故障のため業務に堪えられないと認められること
b. 勤務状況が著しく不良で引き続き従業員として職責を果たし得ないこと等就業規則に定める解雇事由又は退職事由(年齢に係るものを除く)に該当する場合とされました。
 この指針は、まだ案ですが近い内(11月上旬頃)に正式に発表される予定です。皆様の会社の、就業規則の解雇規定、服務規律、退職規定等と確認して下さい。ご不明の点は当事務所にお問い合わせ下さい。


生活保護制度に思う(私見)
 今年5月の生活保護受給者数が2,110,816人となり、過去最多を更新したという。また、5月の受給世帯数は1,538,096世帯でこれも過去最多という。内高齢者世帯が667,195世帯、病気やけがをした人の世帯は298,799世帯、働ける世代を含む「その他」は278,702世帯という。2012年度の生活保護費は、3.7兆円にのぼるとのこと。平成10年度の不正受給額は、128億円で、国民の批判が高まっており、改善に乗り出すことにしました。
 生活保護法で不正受給に対しては「3年以下の懲役または30万円以下の罰金」とされているが、罰金額を大幅に引き上げるという。また、不正金額を返還させるだけでなく、制裁金を加算することも考えているという。
 一方、生活保護費の支給水準を引き下げることも考えているというが、その前に不正受給を徹底的に取り締まるべきではないか。本当に困っている人と、働けるのに働かない人は同列に考えるべきではない。
 担当職員は、国民の血税を扱っているという強い意識を持って貰いたい。最低賃金の方が低いという道・県がまだありますが、これに合せて生活保護の水準を下げるという意見があるというが、本来なら最低賃金を引き上げるべきではないかと思う。
 もう一度、最低賃金、生活保護制度の目的を確認する必要があるのではないか。
後記
 厚生労働省によれば、100歳以上の高齢者が全国で5万人を超えているという。女性が44,842人で男性が6,534人で圧倒的に女性が多い(87.3%)。国内最高齢は京都在住の115歳の男性で、ギネスブックの男性の世界最高齢者にも認定されているという。凄い!
 聖路加国際病院理事長の日野原重明さんは今100歳。65歳なんてまだ若い。会社員生活が終っても、社会に貢献できる次の仕事が待っている。これから先の人生はまだ長いという。長寿者の言葉は実感があるね。
 7月に上野動物園で生まれ、6日後に死んだジャイアントパンダが園内の冷凍庫に保管されたままという。赤ちゃんの所有権を持つ中国との調整が尖閣問題の余波で長引いているとのこと。かわいそうに。

労働保険の第2期分の納期限は10月31日です。個別企業は労働局へ。事務組合加入者は指定の口座へ。お忘れなく!

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