トピックス


No.356 2016.11.13発行


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  気象庁は、9日東京都心で「木枯らし1号」が吹いたと発表しました。いよいよ冬到来ですが、お元気でお過ごしのことと思います。
 さて、約1年近く続いた米国の大統領選挙で、予想を裏切って共和党のドナルド・トランプ氏(70)が、優勢と伝えられた民主党のヒラリー・クリントン前国務長官を破って、米国史上初の公職経験のない大統領となりました。選挙中の過激な発言で物議をかもしましたが、既成政治への不満や怒りを背景に多くの支持を集めたとみられます。今後の日米関係はどうなるか不透明感はありますが、結果は結果ですから、1月20日就任以降のトランプ氏の行動を見守る以外なさそうですね。
 昭和天皇の弟、三笠宮崇仁さま(100)が、10月27日にお亡くなりになりました。宮さまは、戦時中は軍人として戦争を体験、その戦争中から満州事変以降の日本の軍事行動に対する強い批判を一貫して持っていて、戦後は歴史学者として平和の尊さを訴え続けていたと言われています。心よりご冥福をお祈りいたします。合掌!
 11月8日未明の福岡市のはかた駅前通り地下のトンネル工事現場の路面が突然陥没した事故には驚きました。
 大きな事故にもかかわらず、人身事故にならずに良かったですね。東京都内の地下もトンネルだらけといいます。関係者によると、都市部では「シールド工法」を採用し、壁を作りながら掘り進むので地下水や土砂の流入を防ぐという。同様な崩落は発生しないというが??
 最近高年齢者の車による事故が頻発しています。10月21日は秋田県の日本海沿岸自動車道で76歳の男性が逆走し3人が死亡、10月28日横浜市港南区で87歳の男性が集団登校中の児童の中に突っ込み児童1人死亡、6人が負傷。11月12日は東京立川の病院の敷地内で83歳の女性が料金支払所から暴走し2人死亡するという事故。特にこの事故は、駐車料金の支払い時に起こったということで他人ごとではない事故と感じました。
 事務所だより第356号をお届け致します。


定年再雇用後の賃金引下げ 今度は適法に
  事務所だより第351号でお知らせした、定年再雇用後の賃金引き下げは違法という東京地裁の判決に対して、東京高裁は一転適法との判断を示しました。
 一審の地裁は、「正社員と同じ仕事をさせながら賃金水準だけ下げるのは不合理で違法だ」と判断。これに対して高裁は「企業は定年者の再雇用だけでなく、若年層を含めた労働者全体の安定雇用を実現する必要がある」と指摘。定年者は一定要件を満たせば在職老齢年金を受け取ることができたり、退職金が支払われた後に再雇用されることなどから、「賃金引き下げが不合理とはいえない」としました。さらに「定年後の再雇用では、仕事内容が同じでも賃金が下がるのは一般的で、社会的にも容認されている」とも述べています。
 原告の運転手は上告するというので、最終判断は最高裁判所の判断に委ねられました。さて、どうなりますか?


平成29年1月1日施行の改正法から
@育児休業関係
*子の範囲が実子・養子以外にも広がりました。
*子の看護休暇が半日単位で取得できることに。
A介護休業関係
*介護休業が3回に分割して取得できます。
*介護休業とは別にフレックスタイム制等が3年間で
 2回以上の分割利用が可能になりました。
*介護休暇が半日単位で取得できることに。
*介護が必要なくなるまで時間外労働が免除に。
*祖父母・兄弟姉妹・孫の同居・扶養要件が不要に。
B雇用保険関係
*65歳を超えた者も雇用保険に加入が可能に。
ご不明な点は当事務所にお問い合わせ下さい。


賞与支払届の提出を忘れずに
 少し早目ですが、賞与の支払いの有無に関係なく「賞与支払届」の提出が必要で、支給がない場合は、「総括表」のみの提出になります。
@雇用保険料率は、4⁄1000(建設業は5⁄1000)
A健康保険料率は(協会けんぽ東京支部の場合)
40歳〜65歳未満は、57.7⁄1000
40歳未満は、49.8⁄1000
 ただし、年間(4月〜翌年3月)573万円が上限
B厚生年金保険料率は、90.91⁄1000
 ただし、1回の支払い額は、150万円が上限
ご不明な点は当事務所にお問い合わせ下さい。
後記
 電通の女子社員の過労自殺は、とても信じられない状況で発生したのではないかと思います。時間外労働時間の過少申告の常態化。社員手帳に「鬼10則」。そのうちの一つ「取り組んだら「放すな」、殺されても放すな、目的完遂までは〜」。SNSの記録による上司の発言が本当なら完全にパワハラ。役員、管理職、労働組合などの猛反省が必要ですね。
 原発事故で福島から横浜に自主避難していた生徒が、避難直後からいじめに遭い、名前に「菌」を付けて呼ばれたり、「震災で賠償金を貰っているのだろう」と金銭を要求されたりで、不登校となったが、事態を把握しながら、何の指導もしなかった学校に対して、第三者委員会が「教育の放棄」と批判しました。

 今年は野球では広島、サッカーでは浦和レッズ、米国大統領選ではトランプ氏。いずれも赤一色でした。赤の年かな!

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