緊急事態宣言が出て、外出自粛が求められ、働きたくても働けない、収入が無い、会社を辞めされられた等、困ったときの支援策は?考えてみました。
@休業手当
会社が自主的判断や責任で社員を休ませる場合は、労働基準法26条の休業手当が受け取れます。雇用形態に関係なく、直近3か月間の平均賃金の6割以上。
A雇用調整助成金
企業に休業手当が払えるように、今回は制度を一時的に拡充して、大企業は4分3、中小企業は10分の9。条件は、申請する月の前の月と前年同月と比較して売り上げが5%以上減少していること。手続きが簡素化されると報道されています。不明の点は遠慮なく当事務所まで。
B小学校休業等対応助成金・支援金
小学校等の臨時休校が長引き、子供の世話で会社を休む人のために設けられた。有給休暇とは別に、「特別有給休暇」を与えた会社に対して、一人当たり8,330円を上限に助成するもの。フリーランス(個人事業主)も対象。一日当たり4,100円を支援。仕事内容や報酬などを確認できる資料が必要。6月末までに申請。中学・高校は対象外。不明の点は遠慮なく当事務所まで。
C労災保険の休業補償
新型コロナに感染し、会社から就業制限の対象対となった場合、その感染が業務中や通勤時に感染したとなれば(証明が難しいかもしれませんが)、労災の適用を考えてみましょう。適用されますと、直前3か月間の平均賃金の8割が補償されます。ご相談下さい。
D健康保険の傷病手当金
感染したのが仕事に関係なければ、労災は適用されませんが、健康保険の傷病手当金が受け取れます。平均賃金の3分の2が受け取れます。フリーランスが加入する国民健康保険でも、市区町村によっては傷病手当金が出るところもありますので、市区町村に確認しましょう。
その他、解雇されたときは、「雇用保険の失業給付」があります。会社が倒産して、賃金に未払がある時は、「未払賃金立替払制度」があります。有給休暇の残日数を消化することもあるでしょう。色々と検討しましょう。 |